株式会社エフスタイル(本社:東京都港区、代表取締役:宮田志保、以下 エフスタイル)は、「文字起こし技能テスト(R)(主催:一般社団法人文字起こし活用推進協議会)」の 公式テキスト改訂版を2018年6月1日に全国書店にて発売しました。
それに併せて視覚に障害のある方向けとして、社会福祉法人日本点字図書館がシステムを管理し、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営する「サピエ図書館」に、2018年6月15日より同テキストの音声図書の提供を開始いたします。
【提供の背景】文字起こしは“自宅”でできる仕事
文字起こし(音声起こし、テープ起こし)とは、録音された音声を文字化するスキルです。会議、講演会などの議事録作成から、動画のテキスト化まで幅広く用いられており、インターネット環境さえ整っていれば、場所を選ばずに働ける仕事の一つとして、自営型テレワーカー(在宅ワーカー)にも人気があります。
「文字起こし技能テスト」は、その技能を評価するテストで、年に2回実施されています。テストは合否ではなく1000点満点のスコア制のため、受験することで身につけたスキルレベルを確認したり、目標を設定しさらなる向上にむけ努めたりすることも可能です。
※第7回受験より、視覚に障害のある方向けに特別措置を講じる予定です。別途申請が必要のため文字起こし技能テスト事務局まで直接ご連絡ください。
エフスタイルでは、文字起こしが「場所を選ばずにテレワークが可能」であることに着目し、視覚に障害のある方が、通勤をせずとも在宅で働くことができる仕事として、文字起こしを選んでいただけるよう、音声図書の製作を行っている日本点字図書館へ相談しました。何度もの打合せを重ね、使いやすいように改善。今回の「文字起こし技能テスト 公式テキスト改訂版」の音声図書化が実現いたしました。
※代表の宮田が、この取り組みを考えはじめきっかけは、2016年8月に起こった地下鉄青山一丁目駅での視覚障がい者男性の転落事故でした。当日、宮田は同時刻に銀座線表参道駅におり、人身事故により電車が止まったことを知り、他の路線に乗り換えたことを覚えています。その後ニュースで盲導犬を連れながらも、通勤中だった男性が転落してしまったことを知りました。普段から盲導犬を連れた視覚障がい者を目にすることがあったため(もちろんその方であるとは分かりませんが)、とてもショックでした。ホームドアの設置は駅側の責務であるし、声がけはその場にいないとできない。それ以外にも、このような事件を未然に防ぐために何かできることはないだろうか……。その答えの一つが、通勤をせずとも在宅で働くことができる仕事 “文字起こし”の普及でした。
今後も、テストを実施する一般社団法人文字起こし活用推進協議会と共に、文字起こしについて、視覚に障害のある方だけでなく、テレワーク・在宅就業を希望する方たちすべてに、情報提供やサービスを行っていきます。
【文字起こし技能テスト 公式テキスト改訂版】
書籍名:文字起こし技能テスト 公式テキスト 改訂版
著 者:株式会社エフスタイル
発売元: 日販アイ・ピー・エス
定 価: 1,700円(税別)
体 裁: A5判132ページ
ISBN-10: 4990493478
ISBN-13: 978-4990493479
発売日: 2018年6月1日
【文字起こし技能テスト 公式テキスト改訂版 音声図書】
視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」内にある「サピエ図書館」より無料でご利用が可能です。
※「サピエ」サービスの利用には、会員登録が必要です。
この録音図書は、書籍版『文字起こし技能テスト 公式テキスト 改訂版』から抜粋した内容になっています。付属のダウンロード教材は使用せず、練習用の音声サンプルなどは録音図書に適宜挿入されています。